なぜオームを唱えるのでしょう。

クラス冒頭に唱える聖音オームについて。
なぜオームを唱えるのか。
紀元前8世紀頃に編纂されたチャーンドーギャ・ウパニシャッド(インドに残る聖典群のひとつ)の第1章第1節がその意味を明かしてくれています。
山尾三省さんの著書より日本語訳をお借りして、ここにシェアしますね。

「曰く、森羅万象にとって地はその精(ラサ)である。
地にとって水はその精である。
水にとって草木はその精である。
草木にとって人間はその精である。
人間にとって語はその精である。
語にとって賛歌はその精である。
賛歌にとって賛唱はその精である。
賛唱にとっては高唱がすなわちその精である。
かくの如く、高唱なるものは精なる中の最も精なるもの。
至高、至尊なる第八の精である」

翻訳すると、
森羅万象にとっての最も深い切願は、大地(地球)を顕すことである。
大地にとっての最も深い切願は、水を顕すことである。
水の最も深い切願は、草木を顕すことである。
草木の最も深い切願は、人間を顕すことである。
人間の最も深い切願は、讃える言葉を顕すことである。
讃える言葉の最も深い切願は、歌うことにおいて顕される。
歌うことの最も深い切願は、高らかに深く歌うことにおいて成就される。
かくして高らかに深く歌うことは、森羅万象の最も深い切願であり、至高、至尊の第八の切願である。

至高、至尊なる高唱「オーム」は、森羅万象を成り立たせる原初音です。
その音を振動させ、深く唱えることは、森羅万象の最も深い切願を成就させるという、私たち人に与えられた働きを果たすことでもあります。

ですから深く唱えることで私たちは自ずから満たされ、そのバイヴレーションに心身を浸すと内心から感謝と喜びの心が湧き上がります。
そしてまた、唱えることを通して森羅万象のあらゆるスピリット、精なるものとの繋がりを感じることができます。

でも
あまり近くで唱えていると
お辞儀したとき頭ぶつけて
お互いテヘッてなります。
(写真に収められたその瞬間!笑)

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